このネットワークのドメインに関する詳細については,胸部クリニック を参照してください.
図 1: "胸部クリニック"のベイジアンネットワーク表現.
経験表は,パラメータ推定プロセスや適応プロセスで必要になります.経験表の使用を開始すると何が起きるかを説明するために,変数"Smoker?" について考えましょう.変数に経験表を追加するには,変数を選択して,右クリックして,"経験/減退表の操作" サブ・メニューで"経験表を追加"を選びます.作成された経験表を見るには,まず,表パネル・ボタンをクリックして表パネルの起動し(BNの構築方法 チュートリアルで行ったように),ノード "Smoker?" を選択し, "Smoker?"のノード表のための表示メニューの"経験表を表示"項目を選択します.変数"Smoker?"のノード表を図2に示します.
図 2: "Smoker?" 離散確率変数のノード表. |
経験表内のカウントは, 変数"Smoker?"での現在のところでのオブザべーション数を表します. 適応を起動するために経験カウントの値は0より大きくなければなりませんが,パラメータ推定を起動するために経験表が存在しなければなりません.現在の条件付き確率分布の 正確さが高いと信じるなら,経験カウントが高い値を持つはずです;さもなくば,カウントの値は低くなります.この事例では,現在の条件付き分布の正確さにおける我々の信念が低いと仮定し,したがって,我々は初期経験カウントを10という低い数字に設定します. 経験カウントを修正するには,表パネルの経験表のカウント・セルをクリックして,値10を入力するだけです.これは, 我々が変数"Smoker?"の値を今のところ10回 観察したとHugin が仮定することを意味します.
マウス・カーソルで選択して,キーボードから新しい値をタイプして,特定の数値を変更することができます.
経験表は,同時にいくつもの変数に追加することができます.すべての離散確率変数に経験表を追加するには,ネットワーク・パネルのどこかをクリックして,右マウス・ボタンをクリックし, "経験/減退表の操作"サブ・メニューの "すべての離散確率ノードに経験表を追加"項目を選びます. 離散確率変数の部分集合に経験表を追加するには,それらのノードを選択して,右クリックして, "経験/減退表の操作"サブ・メニューの"経験表を追加" を選びます.
翻訳者:多田くにひろ(マインドウェア総研)