対象:BtoCビジネスの大手・中堅企業様。住宅・自動車・家電・家具・服飾・宝飾・時計・食品・飲料・旅行・飲食・娯楽・芸術などのメーカー、小売りおよびサービス提供事業者様 |
第1ステップ:競合マップの作成
まずは貴社の製品/サービスが属されている市場の競合ポジショニング・マップを弊社のAI&データマイニング技術を使って無料で作成させてください。
どんなマップが作成できるかは、以下の例でお確かめください。2024年の世界の乗用車市場のマップです。無料のマップ事例と無料の可視化ツールをダウンロードしてください。
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このマップの探索の仕方は、こちらをご参照ください。マップ上のどこかをクリックすると、類似の車種を瞬時に検索できます。
従来、競合マップを作成するには、製品の仕様など定型・定量のデータから主成分分析などの手法で作成するのが一般的でしたが、その方法では定型化されていない多くの情報が情報が取りこぼされるという弱点がありました。マインドウエア総研では、不定形な定性情報をベクトル化することにより、情報の機微を漏らすことなく定量化し、そこからさらに人間が解釈可能な次元を抽出する技術の確立に成功しました。たとえば、上の乗用車市場のマップは、以下の7つの次元で表現されています:
第1軸:vehicle size and practicality(車体サイズと実用性)
第2軸:descriptions of luxury vehicles(高級車)
第3軸:vehicle performance and ruggedness(車両の性能と耐久性)
第4軸:Eco-Friendly/Electric Vehicles vs. Luxury/Refined Vehicles(環境に優しい自動車/電気自動車 vs. 高級車/改良車)
第5軸:echnological Innovation and Advanced Features in Modern Automobiles(現代の自動車における技術革新と先進機能)
第6軸:electric vehicles(電気自動車)
第7軸:futuristic or innovative design(未来的または革新的デザイン)
これらは従来、定性的にしか表現できなかったことですが、それを見事に”定量化”できていることが重要な点です。
こちらのフォームから貴社専用の競合マップの作成をご依頼ください。事前に必要な情報は、⑴貴社名、⑵調査対象の製品/サービスの分野、⑶現在の貴社製品/サービス名のみです。ただし、調査分析できるのは広く知られた企業様や製品/サービスの場合のみです。
(原理的にはローカルな店舗の競合なども分析できますが、特別な事情がある場合以外はご容赦ください。)
ただし、無料でお送りできるのは、可視化されたマップ・ファイルのみです。上記の自動車の事例のようにマップを探索(マイニング)するには、マップに関連づけられたデータが必要です。自社専用の競合マップを気に入って頂けた場合に限り、完全なファイルをご購入ください。それはマップ作成後にご案内さしあげます。
ここまででも貴社の商品企画・マーケティングに十分お役に立てるものと確信しますが、弊社の真骨頂はこの先にあります。つまり、AIを駆使して貴社の製品/サービスの新しいコンセプトを提案することです。この先に進まれる企業様には、下記の有料分析についてプロポーザルを提出します。
第2ステップ:ターゲット層の設定
上記の競合マップを使用して、戦略的に有効な新コンセプトを創造するには、貴社のターゲット顧客が高い反応(選好度、支持度、または興味度)を持つマップ領域を識別する必要があります。つまり、競合の製品/サービスに対する消費者の反応を調査する必要があります。競合の数が多く、すべてを調査することができない場合は、少なくとも代表的な競合製品/サービスについて調査するか、類型ごとの反応を調査する必要があります。
原則的に調査データは貴社でご準備ください。新たに調査を行われる場合は、(有償となりますが)調査設計のご相談にも応じます。
調査データが準備できると、それを用いてデータマイニングを行います。データマイニングの目的は、貴社が戦略的にターゲットとする消費者のグループ(ターゲット・グループ)を発見することです。使用するデータマニング手法は、SOMクラスタリングです。
※トヨタ自動車様では、世界の自動車ユーザーに対するアンケート調査データを分析するために、弊社が提供するデータマイニング・ツールを過去17年にわたり使用されてきた実績があります。
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ターゲット・グループを発見できたら、そこに属する消費者の反応データを回収して、競合マップに関連づけます。
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第3ステップ:新コンセプトの探索
最初に作成した競合マップにターゲット・グループの反応値を関連づけることができるとコンセプト・マップの完成です。第1ステップで作成した競合マップと同じ並び方で競合製品が並んだマップ上で、ターゲット・グループの消費者の各製品への反応(選好度など)の高低を示すピクチャができます。したがって、そのピクチャで反応の高い領域で、かつ競合製品がまだ存在していない隙間領域が「攻めるべき領域」であるとわかります。そこを「ターゲット・エリア」と定義します。
ターゲット・エリアに対応する特性値を取得して、それをLLMに提示すると、そのエリアが意味する新製品または新サービスのコンセプトを推論させることができます。
このようにLLMとデータマイニングを組み合わせることで、戦略的な狙いを絞ったコンセプトの探索が可能になります。
ポテトチップスの新コンセプトの架空事例
数値の特徴
- UM1: 7.62 → 中程度の満足度・リッチネス
- 味の濃厚さや満足感は高すぎず、軽すぎない絶妙なバランス。万人受けしやすい濃厚感を示します。
- UM2: 9.46 → 非常に高いバランス・味の深み
- 味わいが多層的で複数の要素がうまく調和していることを示唆します。甘み、塩味、酸味などがバランス良く絡み合い、単調ではありません。
- UM3: -0.03 → 軽やかさよりも少しリッチ・重厚
- 爽やかさや軽さは控えめで、深みや旨味が中心。スパイシーさやリッチなフレーバーが期待されます。
商品コンセプト: 「スパイスハニー・コンプレックス」
フレーバーの特徴
このフレーバーは 「甘さと複雑なスパイス感」 が融合した一品です。
- 最初に広がるのは、ハチミツ の優しい甘みと滑らかなコク。
- その後、クミン、ガーリック、ブラックペッパーなどの 複数のスパイス がじわじわと口の中に広がり、単調さを感じさせません。
- 後味には、軽いピリッとした刺激が残り、甘さとスパイシーさのコントラストが絶妙なバランスを生み出します。
見た目
金色に輝くチップスに、黒胡椒とハーブの細かなフレークが散りばめられ、見た目からも洗練された印象を与えます。
ターゲット層
- 大人向けの味わい を楽しみたい方
- 複雑で深みのあるフレーバーを求める方
- 甘さとスパイシーさの両方を楽しみたいグルメ志向の消費者
キャッチコピー
「甘くてスパイシー、クセになる贅沢なひととき。」
このコンセプトは、UM1で程よい満足感を提供し、UM2の多層的な深みを生かしつつ、UM3が示唆する重厚感とリッチさをうまく取り入れたバランスの良い商品設計となっています。
関連情報: 上記の競合マップと同様な方法で、技術論文、特許、ニュース記事などをマップすると、類似研究、類似特許、類似ニュースの検索システムを開発することも可能です。お気軽にお問合せください。