この事例は,教科書 Bayesian Networks and Decision Graphsからの引用です.
以下のルールの単純化されたポーカー・ゲームを考える:
各プレーヤーは,3枚のカードを受け取り,2ラウンドのカード交換ができる.最初のラウンドでは,自分のハンドから何枚でもカードを捨てて,カードのパックから代わりを取ることができる.第2ラウンドでは,最大で2枚まで捨てることができる.
次の方法で,さまざまなハンドが分類されている(ランクが低い方から):nothing special, 1 ace, 2 of the same value, 2 aces, flush (3 of a suit), straight (3 of consecutive values), 3 of the same value, straight flush.
下記のベイジアンネットワークは,相手が捨てたカードの枚数に基づいて,相手の戦略を仮定して,自分が最も良いハンド持つ確率を計算する:
ノード OH0, OH1 および OH2 は,相手の初期のハンド,最初の交換後 (FC) のハンドおよび2回目の交換後 (SC) のハンドを表す.MH は,ベットが開始する前の自分のハンドを表す.我々は,このノードのステートの正確な知識を持っているので,初期の分布は重要でないことに注意せよ.
もちろん,OH2のさまざまなステートの確率は,相手の推定される戦略に左右される.
Huginのインストレーションに含まれるネットワークでは,相手の戦略を次のように仮定している:
これで,FC, SC および MH のステートを入れて,最も良いハンドを持つ確率を得ることができる.
このネットワークは,Huginソフトウェアとともにコンピュータにインストールされている.Hugin Graphical User Interfaceでネットワークを開く (注意:すべてのブラウザがHuginを直接開けるわけではない).このネットワークは Hugin をインストールしたディレクトリ(e.g. C:\Program Files\Hugin\Hugin Lite\Samples)にある.Hugin ダウンロード・エリアにもサンプルがある.
翻訳者:多田くにひろ(マインドウェア総研)