地震リスク管理のためのベイジアンネットワークとインフルエンス・ダイアグラム

.最近の自然災害の連続（2004年のスマトラ地震、2005年のハリケーン・カトリーナ）は、意識の改善をもたらすのみでなく、そのようなシチュエーションでの、とくに開発途上国での、効率的な意思決定プロセスに関わる困難さを強調しました。リスクの管理のための利用可能な経済的資源の最適配分を促進する効率的意思決定プロセスを保証するために、地震活動地域での建物やインフラのための矛盾のない定量的なリスク評価ツールが緊急に必要とされます。

研究プロジェクト

このプロジェクトは，チューリッヒ工科大学での学際的研究プロジェクトMERCI (Mana­ge­ment of Earthquake Risk using Condition Indicators) の基本部分を構成しており，地震の前と最中と後の構造物のグループに関する担当部局のための特定の決定シチュエーションに取り組んで，地震リスク管理と意思決定支援システムを開発することを目指しています．方法論の包括的性質が確立されて，.さまざまな領域に適用できる特徴が仮定されています．これを達成するために，条件インジケータのコンセプトが調査され，さらに開発されています．

リスク・マネジメントの理論的枠組みは，ベイジアン決定理論です．リスクは，インジケータを活用してインフルエンス・ダイアグラムまたはベイジアンネットワークを用いて定量化されます（下図参照）．最初の活動として，3種類の決定シチュエーションの決定問題が同定され， 有効なリスク削減のための活動を同定する目的の事前決定分析において，3種類の決定問題が個別に表現され評価されるように編成されています．さらに，それらは，追加情報がどのように有効にリスクを削減するかを同定する目的の事前-事後決定分析の方法でも評価されます． 不確実性が支配する決定問題の表現のための統一基準が開発され指定されています．

地震リスク管理の文脈での情報の価値分析のためのベイジアンネットワーク.

Prof. Michael H. Faber, このメールアドレスは，スパムボットから保護されています．表示するにはJavaScriptが必要です．

Yahya Y. Bayraktarli, このメールアドレスは，スパムボットから保護されています．表示するにはJavaScriptが必要です．

ETH Zurich

Department of Civil, Environmental and Geomatic Engineering, Institute of Structural Engineering

Chair of Risk and Safety, http://www.ibk.ethz.ch/fa/index_EN

MERCI project homepage, www.merci.ethz.ch